不動産ポータルサイト「オウチーノ」のSEO考察【SEO事例】

最終更新日:2019/04/30

こんにちは。KOSです。フリーランスとしてSEOコンサルをしています。

本記事では、オウチーノという不動産ポータルサイトのSEOについて、解説していきます。

オウチーノ

引用:http://www.o-uccino.jp

この記事を書いた人:KOS

SEOトレンドラボを運営している人です。

とある東証一部上場企業にて5年ほどSEO周りの仕事を一通り経験した後、SEOコンサルとして独立しました。独立後は「売上数兆円規模の外資系メーカー日本法人」「東証一部上場通販サイト」「累積調達額10億円規模のスタートアップ」等のSEO支援を行っています。これまで関わってきたサイトの数は100以上。

2019年に入り、通常のSEOコンサルに加え、安価で利用できるSEOコンサルも始めました。
» 詳細はこちら

オウチーノってどんな会社?

不動産×インターネットの会社

運営会社の「株式会社オウチーノ」は東京証券取引所マザーズに上場しているベンチャー企業です。 財務状況はあまり芳しくなく、直近の決算は赤字となっています。

▽オウチーノ公式HPより引用
オウチーノ決算

不動産のポータルサイトはSUUMOやHOMESといった巨人が先行しており、オウチーノがユーザーを集客するのに苦労しているのは想像に難くありません。 実際に、平成27年5月15日に発表された「平成27年12月期 第1四半期 決算説明資料」によると、下記のように記載されています。

新春の不動産商戦において大型の広告宣伝費(TVコマーシャル)を投下したため、一時的な損失を計上

おそらく売上のトップラインを維持するのに、テレビCMを打たざるを得なかったのでしょう。 短期的にはテレビCMを打たなければ黒字は確保できたでしょうから、このあたりは持続的な成長を求められる上場企業としての宿命なのかもしれません。 オウチーノは集客チャネルとして、テレビCMを選んでいますが、もしSEOによる集客力をつけることができれば、赤字どころか、むしろ高い利益率も期待できます。 ぜひ、SEOをがっつりやっていただいて、黒字化を達成してほしいと思います。

SEOのチェックポイント

まず前提として、SEOは3つの要素に分解することができます。

  1. 集客するキーワードを増やす
  2. キーワードで検索された際の順位を上げる
  3. 検索結果に表示された際のクリック率を上げる

割と世の中で言われるSEOは上記2の「キーワードで検索された際の順位を上げる」という部分にフォーカスされすぎている感がありますが、他の2つについても同じくらい重要な要素となります。 SEOについて伸びしろを考える時はこの切り口に基づいて考えるようにするといいでしょう。

コンテンツマーケティング「暮らしのレポート」

まず、見つけたのがこちら、「暮らしのレポート」です。

▽暮らしのレポートトップ
暮らしのレポート

コンテンツマーケティングのメリットは?

コンテンツマーケティングはSEO界隈において、最近流行っている手法の一つです。 コンテンツの作成費がクラウドソーシングによって下がってきたことから、実施する企業が増えています。 さて、なぜ各社コンテンツマーケティングをするのでしょうか? 目的は大きく以下の2つに分けられます。

  • リンクを獲得する
  • 集客の間口を広げる

前者の「リンクを獲得する」については、コンテンツを通じてソーシャルメディアでバズを生み出し、その結果リンクを獲得するといったものや、多くの人にとって役に立つような記事を配信することで、リンクを獲得するといったものが挙げられます。 後者の「集客の間口を広げる」については、これまで集客ができなかったキーワードでの集客を狙うものです。

例えば、オウチーノ「暮らしのレポート」のコンテンツの一つに、大学周辺レポートがありますが、日本大学早稲田大学のページを作ることによって、「日本大学 賃貸」「早稲田大学 賃貸」といったキーワードでの集客が可能になります。 コンテンツマーケティングが一般的になる前は、こうしたキーワードはアフィリエイターが中心に狙っていたのですが、クラウドソーシングの広まりによって、企業自ら積極的に獲得するようになったのです。

物件ページから建物ページへの正規化

オウチーノでは、物件の詳細情報が記載された物件ページから、建物の詳細情報が記載された建物ページへcanonicalが掛けられています。

canonicalはステータスコード301のようなもので、検索エンジンに対し、「このページはXXXと同じコンテンツだからインデックスする必要ないですよ」と伝えるためのタグです。 何か意図があってあえてやっているのかもしれませんが、建物ページが持っている情報(建物名や住所、外観写真など)と、物件ページがもっている情報(家賃や間取りなど)は一部被っているものの、基本的には異なります。

そのため、canonicalをかけたとしても、得られる効果はほとんどないと思います。 私だったら、物件ページにはcanonicalはかけずに、その代わりに 「オウチーノマンション203号室は家賃が5万円、敷金1ヵ月、礼金無料で、渋谷駅から徒歩10分の好立地な物件です。渋谷駅周辺の物件には珍しく、ペットの飼育が許可されています。」 といったような物件に紐づく情報を含めたテキストを生成すると思います。

せっかくユーザーにとって価値のあるテキストを生成するだけのコンテンツ資産を持っているのですから、ぜひ活かしたいところです。

Meta情報に改善の余地あり

Meta情報(Meta Title、Meta Description)はGoogleなど検索エンジンの検索結果ページに表示された際にユーザーがそのリンクをクリックするかどうかを判断するための重要な情報です。 そのため、リンクした先のページにどんなコンテンツがあるかどうかを、わかりやすく丁寧に表示してあげる必要があります。

Meta Descriptionがよくわからない

では、渋谷区の賃貸ページのmeta情報を見てみましょう。

▽タイトル

渋谷区の賃貸の物件一覧【オウチーノ】|賃貸マンション・アパートの情報検索サイト

▽Meta Description

渋谷区の賃貸 建物別に一覧表示。賃貸、賃貸マンション・賃貸アパート、賃貸一戸建てをエリア・家賃・設備などの詳細条件から比較検討・お問い合わせが可能。全国のお部屋探し・賃貸情報なら【O-uccino(オウチーノ)】

ちょっとスパムっぽさを感じるのは私だけでしょうか・・・ 今検索エンジンはdescriptionのデータをランク付けには使っていないと公言していますが、かつて利用していた時代から変更していないのでしょうか。descriptionに「賃貸」というキーワードがなんと6回も出てきます。 もう少しユーザーにとって、わかりやすくて訪問したいと思えるようなキャッチコピーにした方がいいでしょう。

クローキング?バグを見つけた

建物ページのぱんくずリンクをクリックすると

PCサイトで変な挙動をしているページを見つけました。 渋谷の賃貸ページに遷移してみると、おそらく数千件あるうち、30の物件が表示されていると思います。 しかし、そこから建物や物件の詳細情報が記載されているページに移動した上で、ファーストビューに表示されている「渋谷区」のリンクをクリックしてみると、 「申し訳ございません。 ご希望の条件の賃貸情報は見つかりませんでした。 条件を変更して再度検索して下さい。」 というページが表示されます。 シークレットモードで試してみたところ、ちゃんと表示されたので、おそらくcookieまわりでバグが起きているのでしょうか。 cookieが付く環境だけで起きうるのであれば、検索エンジンからクローキングと判断される可能性はなさそうですが、ユーザビリティはいいとは言えません。 ぜひ、早めの修正を期待したいですね。

おわりに

SEOは様々な施策の積み重ねにより、少しずつ成果が出てくるものであり、すぐに効果の出る施策はありません。オウチーノについては、まだまだやり切れていない施策がたくさんあるように感じました。 逆にそこさえクリアできれば、伸びしろが期待できるのではないかとも思います。

以上、オウチーノに対するSEO考察でした。

格安でSEOコンサルを始めた理由について

これまで私は大手企業向けにSEOコンサルをしてきましたが、多くの大手企業以外の企業様から相談を受けたことをきっかけに「本当に必要なプロセスのみを残し、不要な部分を極力カットすることでもっと安くSEOコンサルのサービスを提供できないか?」を考えた上で、生まれたのが格安SEOコンサルです。

格安SEOコンサルでは、SEOコンサル会社に依頼すると月20~40万円かかるところを、月5万円で提供しています。大手SEOコンサルだと高額なので契約できないとお考えの企業様を対象としたサービスとなります。

また私一人で運営するサービスなので、コンサルタントによる質のバラツキも一切ありません

» 格安SEOコンサルの詳細を見る

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


SEO記事をもっと見る

ハウジングバザール
注文住宅・工務店でコンテンツマーケティングSEOをする上でおすすめしない量産手法【ペナルティリスク】

本記事では、工務店選びのポータルサイト「ハウジングバザール」のSEO手法について、解説します。注文住宅メーカー […]

記事を読む

転職EX
転職サイト「転職EX(じげん)」SEO考察【SEO事例】

転職サイト「転職EX(じげん)」のSEO考察です。

記事を読む

イエばな
【ハウスメーカー(工務店)のSEO・コンテンツマーケティング】ユニバーサルホーム「イエばな」から学ぼう

ハウスメーカー(工務店)であるユニバーサルホームが手掛ける「イエばな」のSEO・コンテンツマーケティング事例です。

記事を読む

minne
ハンドメイドマーケット「minne」のSEO考察【SEO事例】

ハンドメイドマーケット「minne」のSEO考察です。

記事を読む

あいホーム
【住宅メーカーのSEO】あいホームのSEOが強い理由

本記事では、住宅メーカー「あいホーム」のSEOについて、解説します。住宅メーカーや、工務店におけるマーケティン […]

記事を読む

SUUMO、HOMESの順位比較
SUUMOとライフルホームズ、SEOが強いのはどっち?【2019年4月調査】

本記事では、不動産領域のポータルサイト「SUUMO」と「ライフルホームズ」(以後HOMESと表記)のどちらがS […]

記事を読む

フリーダムな暮らし
【建築事務所のSEO・コンテンツマーケティング】フリーダムアーキテクツデザインから学ぼう

本記事では、建築設計事務所「フリーダムアーキテクツデザイン」が運営するフリーダムな暮らしのSEO・コンテンツマ […]

記事を読む

コグマホーム
【注文住宅のSEO考察】コグマホームがミドルワードのSEOに強い理由

本記事では、ハウスメーカー「コグマホーム」のSEOについて、解説します。注文住宅メーカーや、工務店におけるマー […]

記事を読む



ほかのSEO記事もチェックする
※SEOのお役立ち記事をご覧いただけます

   

こんにちは。「KOS」と言います。

とある東証一部上場企業にて5年ほどSEO周りの仕事を一通り経験した後、SEOコンサルとして独立し、「売上数兆円規模の外資系メーカー日本法人」「東証一部上場通販サイト」「累積調達額10億円規模のスタートアップ」等のSEO支援を行っています。

「SEOトレンドラボ」は、お客様サイトに対してSEOコンサルをさせていただく上で必要となるSEOの仮説検証・リサーチの備忘録として生まれたサイトです。

SEOに興味のある方にとって役に立つサイトにしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。